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頭の席に座り、ソファテーブルに乗るビニール袋に入った破片を差しながら
辰典「じゃあ、これどうすんだよ?」
佐藤「少々お待ちください」
急にスマホに電話が掛かってきて出る佐藤。
佐藤「え、はい、一人いらっしゃいますか?――若、一人だけ受けてくださる方がいらっしゃるみたいで、木蓮先生というらしいです」
保留にしているはずだが、何故か電話口を押さえながら辰典に問いかける佐藤。
辰典「呼べ」
辰典が、どかっと頭の椅子に座ったまま、足を机に上げ、偉そうに言う。
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