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数十分後……
じっと見つめ合う朱華と辰典。そして、やっと辰典が口を開く。
辰典「何か必要な物はあるか?」
朱華「いいえ、少し場所だけください」
黒く四角い鞄を事務所の床に置き始める朱華。
辰典「甘党、そっち動かせ」
佐藤「甘党ではありません、佐藤です」
辰典「んなこと、どうでも良いだろう?」
佐藤と辰典がソファを少し動かし、スペースを作るとそこに朱華は黒い書道用の下敷きを敷き始めた。道具も準備していく。
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