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 髪を結び、すぅっと目を瞑りながら深呼吸をする朱華。  ぱっと目を開き、筆を持って、すっすっと文字を揮毫していく。  朱華、真剣な表情。風を纏うような、オーラを纏うような雰囲気。  その姿を見つめる辰典と佐藤。  辰典は何か、緊張感のある空気と朱華の凜とした雰囲気にドキリとする。

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