18 / 18

物語本編 16

晃「まったく後先考えないんだから」 まだ、呆れたような口調だが、笑顔を見せる。 そんな晃を見て…優しい笑顔で… 瑞「(あきら)が無事でよかった」 そっと晃を抱き寄せながら囁く。 晃「は?」 危険に突っ込んで行ったのはお前だろ?と首を傾げる晃だが… 瑞「(あきら)の姿がみえないと…」 (心配で生きた心地がしなかった) 晃「ん?」 可愛く首をかしげる晃にドキリとしながら、優しく言葉をかける。 瑞「いや、帰ろうか…」 瑞(ずっと片想いしてきた愛しい人。 飽きる日なんか来るはずがない…) そう晃の手を優しく握り、当たり前のように荷物を持ってあげる。 晃「はいはい…」 首を傾げながらも瑞に手を引かれ、夕暮れの道をゆっくり家を目指して歩き出す晃。 瑞「(あきら)、ずっと愛しているから」 そっと耳元で、暗示をかけるように囁く瑞。 晃「ん?はいはい!」 そう微笑む愛しい人。 その笑顔が幸せをくれるから。瑞も優しく微笑み返す。 瑞(何気ない(あきら)との日常… ) 瑞(その全てが貴重で、大切な時間…) 瑞(これからも…この幸せが無くならないよう願いながら、(あきら)を一生愛し続けていくと誓うのだった) 完。

ともだちにシェアしよう!