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第5話
(ああ、その通りだよ――! 俺だったらもっと気持ち良くしてやれる。お前の感じるところ、誰よりも分かってんのは俺なんだから。女なんかに負けたくねえよ……!)
言葉に代えて、目一杯濃厚な愛撫で攻め立てた。竿の付け根から先端の鈴口までの裏筋を、舌先で強くなぞって舐め上げて、掌ではフクロを転がすようにユルユルと揉みしだく。次第にあふれ出してくる蜜液を焦らすように舌に絡めてしゃぶれば、髪を弄っていた彼の指先にキュッと力が込められて、快楽の度合いがダイレクトに伝わってきた。
「遼、イって……いいよ。俺が――飲む? それとも顔射する?」
どっちでもお前の好きにしていいぜと告げる。未だ、髪を弄びながら遼二はクシャリと瞳をしかめた。
「ん、そんじゃ……飲んで。あと、半分は顔射――いい?」
「おっけ――」
紫月はガチガチに硬くなっている雄を掴み、激しく揉みしだきながら、先端を咥え込んで絶頂を待った。
◇ ◇ ◇
遼二が自らの口の中で達 ったことに、理由のない優越感を感じていた。なぜなら、夢の中の遼二はそうしなかったからだ。夢の中の彼女が味わっていないことを自分は手中にできている――そう思うと、酷く誇らしいような気分になれた。
こんなことを思う自体、かなりアブナイような気がするが、今はこれでいい。
安堵感を丸出しの、穏やかな表情で満足げにしていたというのだろうか、突如抱え上げられたと思ったら勢いよくベッド上へと押し倒されて、紫月は視線を泳がせた。
「紫月――今度は俺の番な?」
馬乗りになられ、逃がさないぞと全身を拘束されて抱き包まれる。先ずは額と額がコツリと合わせられ、次に首筋へのキス、そして耳の裏から髪を掻き上げられて、そのまま鎖骨へと無数の愛撫が施されていく。ピッタリとした素材のタンクトップの上から乳輪を軽く啄まれれば、思わず嬌声のような吐息がこぼれて落ちた。
「ここ弄られんの好きだよな。すっげ、いい顔――」
「バッ……カ野郎……ンな、恥ずいこと言うな」
「お前、いまいち分かってねえみてえだから……この際、しっかり身体に教えとこうかなって」
「は……? 何を……分かってねえって……?」
「ん、俺がどんだけお前にイカれちゃってるかってことをさ」
タンクトップを捲し上げられ、胸の突起を舐め回されて、たまらない快楽に紫月は遼二の腕を掴んで爪を立てる。
「それでいい。もっと引っ掻いていいぞ? 背中でも腕でも、ケツでも」
「……? 俺、そん……なことしてね……って」
「無意識かよ」
遼二は笑い、その笑顔がドキッとさせられるくらいに色っぽくて、腹の辺りが掬われるような快感が突き上げてくる。紫月は染まる頬を隠すように視線を外した。
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