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○壱歌の自宅前 求 「先輩、明日は何時にお迎えにあがればよろしいですか?」 壱歌「そうだな……」  つい当たり前のように返事を返そうとする自分にハッとし、顔を赤らめて求の脛を蹴る壱歌。 求 「痛いです。脛はやめてください」 壱歌「うるさいうるさい! ガキじゃねぇんだから迎えなんかいらねぇ!」  ぷんすか怒りながら家に入っていく壱歌。  その様子を見ながら、求は頭の中で子猫が毛を逆立てて威嚇する様子を思い浮かべ、くすりと笑う。 求 「(かわいい)」

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