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※俺は…下手ですか。

先週末に致してからまともにキスもしていない。 禁断症状が出そうだ。 なんとかしなければ。 そう思い、仕事終わりに半ば無理矢理遥さんを部屋に連れ込んだ。 とりあえず部屋着に着替え、夕飯を食い、コーヒーを入れてからリビングのテーブルを挟んで向かい合った。 いつも隣か脚の間にいる遥さんと向かい合う不慣れさに居心地が悪いが、それより。 「あの、俺、何かやらかしましたか。 それとも、下手、でした?」 普通通りに話したつもりだが、目に見えて遥さんの肩がびくりと上がった。 「いや………」 「けど、した日から俺のこと避けてますよね」 遥さんの耳がみるみるうちに赤く染まる。 「やってみて………嫌になりました?」 ちらっと俺を見てから深く息を吐き出す。 「うん、避けてた。ごめん」 頭を下げる遥さん。 この後に続く言葉が怖い。 「ちゃんと話す。 でも、頼む。 引くなよ」 思わずゴクリと唾を飲み込んだ。

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