205 / 211

俺は無駄でも抗いたいんです。

「じゃー今度は食べ物飲み物関係でいきますか。 コーヒー」 「こ!?んーと、んーと、苦豆、汁」 侑司がふはっと笑う。 「ココア」 「えー?苦甘糖汁?」 「じゃあ紅茶」 「はー?紅、茶………は日本語だろ」 「バレた。んーじゃあ、ポカ○スエット」 「へ?ぽ!?栄養補給水」 「コーラ」 「!?……………無理」 ん、とニコニコ笑ったままの侑司がまた目を閉じる。 ちゅ、とちゅーをすると、ほんの少し唇を舐められた。 「オムライス」 「うぇ!?んー、卵包み赤色飯」 「カレー」 「スパ……香辛料野菜入り汁飯」 「汁、好きですね」 「…うるせぇよ」 「ガパオライス」 「んー、んー、香辛料と挽肉混ぜ混ぜご飯目玉焼き乗せ」 「あ、一番メニューっぽいですね」 「自分でも思った」 「ナポリタン」 「パ…外国麺のケチャップ炒め」 はい、ダメ、と侑司が人差し指でバツをつくる。 「なんで」 「ケチャップ」 「あ!あーーーー……」 はい、と侑司が腕を広げ目を閉じる。 腕の中に収まってやり、ちゅ、とちゅーをする。 下唇を食み、ぺろりと舐めてから侑司はゆっくりと唇を離した。 する度に可愛かったちゅーが少しずつ大人みたいなちゅーになっていく。

ともだちにシェアしよう!