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俺は無駄でも抗いたいんです。
「じゃー今度は食べ物飲み物関係でいきますか。
コーヒー」
「こ!?んーと、んーと、苦豆、汁」
侑司がふはっと笑う。
「ココア」
「えー?苦甘糖汁?」
「じゃあ紅茶」
「はー?紅、茶………は日本語だろ」
「バレた。んーじゃあ、ポカ○スエット」
「へ?ぽ!?栄養補給水」
「コーラ」
「!?……………無理」
ん、とニコニコ笑ったままの侑司がまた目を閉じる。
ちゅ、とちゅーをすると、ほんの少し唇を舐められた。
「オムライス」
「うぇ!?んー、卵包み赤色飯」
「カレー」
「スパ……香辛料野菜入り汁飯」
「汁、好きですね」
「…うるせぇよ」
「ガパオライス」
「んー、んー、香辛料と挽肉混ぜ混ぜご飯目玉焼き乗せ」
「あ、一番メニューっぽいですね」
「自分でも思った」
「ナポリタン」
「パ…外国麺のケチャップ炒め」
はい、ダメ、と侑司が人差し指でバツをつくる。
「なんで」
「ケチャップ」
「あ!あーーーー……」
はい、と侑司が腕を広げ目を閉じる。
腕の中に収まってやり、ちゅ、とちゅーをする。
下唇を食み、ぺろりと舐めてから侑司はゆっくりと唇を離した。
する度に可愛かったちゅーが少しずつ大人みたいなちゅーになっていく。
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