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詩「お前さ、サークルの旅行先を決めるのにウチに押しかけといてさ、なんで寝ているんだよ」
詩、しゃがみ込む。
虎治「昨日、バイトが忙しかったんだよね。だから疲れがでちゃったかなぁ」
タイガの頭を撫でながら、えへへと笑うと、お腹がグーと音を立てる。
虎治「そんなことよりもさ、詩にぃ、お腹すいたよぉ」
虎治、じっと詩を見つめながら腹を擦る。
詩「くぅっ」
詩は幼いころから弟のように可愛がってきた。そのため、虎治を甘やかしてしまう。
拳を作りワナワナとさせつつも、ため息をひとつ、そして怒りをおさめる。
詩「わかったよ。チャーハンでいいか」
虎治「うん。詩にぃのご飯、大好き」
虎治からハートマーク。
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