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 くすっと詩は笑い、振り返ってタイガを虎治に預ける。 詩「おっきいのも、可愛いんだろ?」  前に虎治が口にした言葉だ。それに気が付いて嬉しそうな顔をする虎治。  虎治とタイガを抱きしめると、視線が同じくらいなので目があう。 虎治「大好きだよ、詩にぃ」 詩「……俺もだよ」 虎治「~~~~!!」    喜びのあまり、じたじたと脚をならす虎治に、腕の中のタイガが驚いて飛び降りる。 詩「こら、虎治」 虎治「ごめーん」  そして、二人顔を見合わせて笑いあう。  その表情はとても幸せそうだ。

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