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十空間目⑬
きっと俺の腸内は神田さんが分泌させている先走り汁で塗れていることだろう。神田さんのカウパーと俺の腸液が混じり合って、中はドロドロのグチャグチャになっている。そんな状態で奥までずっぽりと入った大きい物で掻き回されて突かれると、とんでもなく感じてしまう。それに根元まで入れた状態で奥をグリグリと弄られるのも最高に気持ちが良い。しかも、今から中出しをされるのだ。期待感で余計に中が疼いてしまう。
「ひっ、ひうっ、ひあっ、あっん!!」
「っ、有希……、有希、」
「あぁっ、ふぁっ、あ、ぐっ、んんっ、んぅっ」
「……はー、っ、良すぎて保ちそうにねえな……っ」
「あんっ、ん、我慢、っ、しないで、んっ、あぅ、いっぱい、んんっ、出してぇっ」
「……っ、この淫乱小僧が」
「んんんんっ!!あっ、んんっ!んんっ、あひっ、ひっう!」
「はっ、お望み通り、中に、っ、出してやるよ。おらっ」
「ん、あっ、あう、中ぁ、あっ、あんんんん゛っ!!」
「……く、っぅ」
俺はあまりの気持ち良さに泣きながら喘いだ。神田さんに与えてもらう感覚が全て愛おしくて堪らないのだ。あんなに不安に感じていた数か月が嘘みたいに、今はとても満たされている。久しぶりの神田さんの温もりが嬉しくて俺は彼に抱き着きながら精を強請った。
そうすれば神田さんが唸ったのと同時に、俺の中に入っている神田さんのものが一際大きくなったかと思えば、ビクビクとまるで別の生き物のように痙攣しながら大量の熱い液体を放出した。
「あっ……ああぁあぁぁあー……」
「……はぁ、っ、はぁ」
「ぁ……ぁあ、ぁ……ぁあ………っ」
本来ならば受け入れる場所ではないところに大量の熱い液体を注がれている。それは紛れもなく神田さんの精液で……俺は言葉にならない声を出して悦に浸る。
「あ……ぁーっ、ふぅ、ひっぅ」
「……っ、はぁ、有希……大丈夫か?」
「ん、ん……んん」
額から汗をポトポトを垂れ流しながら、神田さんは未だ熱の籠った目をしたまま俺の顔を心配そうに覗き込んできた。…………大丈夫、なわけない。感じ過ぎて俺の身体はおかしくなってしまった。快楽の余韻は抜けずにガクガクと身体は震えてしまうし、押さえつけられていた腰はみっともなくヘコヘコと勝手に動いてしまう。
はっきり言って大丈夫ではないし、今の俺の感じ方は異常だけど、それでもこれだけは間違いなく言える。
「あ、っ……か、んださん、」
「……ん?」
「……俺、んっ……すごく、しあわせです」
……とてつもなく、今の俺は幸せなのだと。
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