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HAPPY SURPRISE

 膝立ちにさせられて、視線はどこを見ていいのかわからない。皐月は理人の後ろに座っていて、キスをするには少々無理がいる。見たくないのに、画面の中に動きがあると無意識に視線がスマホへいく。そこには、触ってもいないのにガチガチに立ち上がっり先走りをとろとろと垂らしている自分の下半身が映っていた。  ぐちゃぐちゃに掻き回されて気持ちがいいのに、直接的な刺激が与えてもらえずひくつく腰に合わせて情けなく揺れている。  自分の痴態を録画されている……認めたくないが、いつもと違う快感があるのは確かだ。撮られているだけで、後ろにいる皐月にだけじゃなく他の誰かに見られているような、そんな感覚に陥っていく。恥ずかしいのに、体は正直でもっともっと続きを求めている。 「イきたいでしょ……? 乳首、きゅっきゅってするの好きでしょ?」  触ってはくれにくせに、ほらほらと言葉を重ねる皐月を睨みつける。そもそも触ってほしいのはそっちじゃない。腰を齧り背中にキスを落とし、我慢しないでとばかりに目線は乳首に向けられる。その間もぐちゃぐちゃとナカを掻き回す指は止まらない。  前立腺を挟んで揺すられると膝ががくがくと震え始めた。イきたい、出したい! 皐月にバレないようにそっと前に手を伸ばしたつもりがあっけなく手首が掴まれた。 「だめぇーっ」 「あっ、だってイきたっ……皐月のばか。触らせろ……、んっあ、そっちだけじゃ無理だっ!」 「無理じゃないよ、理人くんなら後ろだけでイける。ここ、こりこりしてるとこいっぱい弄ってあげるから」 「あああっ、や、そこやめろ、はあっ、ああっ、んっ!」 「ほら、こっちは俺が触ってあげるからもう片っぽ自分でしてみなよ」  皐月の手がするすると腰を撫で、ぴんと尖った左乳首をきゅっと抓った。  抓ったまま先端をくりくりと押しつぶされる。それだけで射精寸前の体には大き過ぎる刺激だ。  もう半ば自棄だった。  放置された右の乳首を自分の指で摘まんだ。指で挟んで引っ張ると、腹のナカが熱くなって腰がぐらぐらと沸騰し始める。 「はぁ、あっ! ああっんんっ、皐月……あぁっ! そこ、ぐりぐり、してっ、あ、もっと……んんっ!」 「可愛い、きゅんきゅん締め付けてるよ。俺の指、千切れそう。こっちだけでイけたら、大好きな俺の入れてあげるからねっ」 「あっ、あんっ、はぁっ! ほしっほしぃ、おいかわの、あ、イく、イくぅ……んあああぁっ!」  初めて前に触れずに達した快感はびりびりと全身に電気が走るような衝撃だった。がくがくと全身が震えていつまでも絶頂感が終わらない。  扱く手がなかったせいで、精液はあちこちに飛んでスマホの画面にもべったりかかっていた。

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