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○病室(日中)
匡「これはあいさつなんかじゃない」
匡「これは、愛してることを伝える証なんだ」
晴嵐、じっと匡を見つめる。
晴嵐「私も……恋をしています」
○アパート/リビング(夕方)
退院した匡。
匡と晴嵐はなだれるように布団へ。
匡は背後から晴嵐のうなじや肩に顔を埋める。
晴嵐「まだ、目が覚めたばかりなのに」
晴嵐「待ってください、お願い、待って……」
匡「……ごめん、嫌だった?」
晴嵐「そうでは、なくてですね……」
恥ずかしそうにもじもじする晴嵐。
晴嵐「……欲しいが溢れて、仙人失格してしまいます……」
その言葉に熱くなる匡。
匡「仙人が恋しちゃだめって、現代でフェアじゃないだろ」
結ばれる匡と晴嵐。
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