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 春来は智哉の手に持ったお弁当を見て、それを届けに来た事に気付く。 春来「わざわざ届けに来てくれたのか?」 智哉「うん! 朝練した後でお腹空いてると思って、僕のおにぎりも入れといたよ!」 春来「智哉のおにぎりも? 智哉、そんなのしなくていいからちゃんと自分の分は食べろ」 智哉「い、いいの! お菓子あるから! 僕、白米よりパン派だし、オカズあれば十分だもん!」 春来「智哉は女の子みたいだな……」 智哉「へへ。女の子だったら春兄と結婚できたね」 春来「! そ、そうだな……」  本当そうだったら良いのに……智哉は毎日のように思う。  例え、世間からしたら兄弟でも、再婚同士の連れ子だから血は全く繋がってはいない。  絶対に結婚できないとはならないはずだ。 (のんびりな両親だからきっと寛容なはず) 《チャイムが鳴る》 智哉「じゃ、また部活の時にねー」  そう言って大きく手を振る智哉。 春来「あぁ。またな」

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