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春来は圭人のその言葉に頭が真っ白になった。コイツは一体何を言ってるんだろうか……そう本気で思った。
圭人「なら、あれか。智哉とキスしちゃったのを聞いたーーーングゥッ!?」
(突然、春来が圭人の胸ぐらを掴む)
春来「智哉とキスだと……? 冗談でも許さねーぞ……」
圭人「は? 冗談で俺は言わねーよ。つーか、弟の恋愛に兄貴が口出すとかナンセンスじゃね? 弟離れしろよ……おにーちゃん」
春来「!」
圭人「殴れば? それがお前の本心で本性だ。可愛い可愛い弟を弟として見てない……お前のありのままの姿だよ!」
その言葉に春来は笑い出した。
圭人「な、なに笑ってんだよ……(恐怖)」
春来「はー……そんなの知ってんだよ。俺は智哉の事全て丸呑みしたいくらい愛してる」
圭人「なっ! ングッ!?」
(更に胸ぐらを絞められる圭人)
春来「邪魔すんな……」
そう吐き捨てて、春来は静かに部室を出た。
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