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春来「お、お前こそ……圭人となんかあるんじゃないか? キスしたって……」
智哉「! そ、それはセーフだよ! される前に僕泣いて逃げ出したから! 圭人先輩が嘘付いてるんだよ! 信じないで!」
春来「そ、そうなのか……(あからさまなホッ)」
智哉「僕の初めては全部春兄だよ……」
春来「!?」
智哉「これから先もずーっと……でしょ?」
お互い執着する想いは強くなるだろう。
束縛も独占欲も、そして、溺愛する気持ちも……今までよりも未知なほど愛は深くなるはずだと智哉には思う。
智哉「僕だけを愛してねーーー」
春来「あぁ、勿論……」
(ドアを開ける春来。その腕にしがみ付く智哉)
きっと、これから先、その言葉通り春来は智哉だけを愛するだろう。
だから、これはただの始まり。
(二人で外に出る。夕暮れの外)
今まで以上の想いが更に濃くなり、執着に似た溺愛の日々がこの扉を開けたらまた始まって行き、智哉自身もその春来の想いに溺れて行きき、共に愛を捧いで行くーーーその始まりでしかきっとないに違いない。
end.
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