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帰宅してソファに深く沈む… 「はぁ、疲れた…」 失敗したな… ああいう奴だったか… こういう場合は…話に乗るべきだったか… 幽霊? 取り憑かれている? 馬鹿馬鹿しいけど… 妙に真実味のある態度の東洞。 「明日、詳しく聞いてみるか…」 そして、翌日。 「おはよう、東洞、昨日はすまなかったな、少しかっとなって…」 「…いえ」 まずは、大人気ない態度を取ってしまったことを素直に謝ってみる。 「今日もメシ付き合ってくれないか?昨日の話、気になるから、頼むよ」 「……わかりました」 しばらく俺の顔を見て… 複雑な表情で頷く東洞。 「良かった…」 とりあえず、避けられるほどに嫌われてはいなかったようで安心する。 そして終業後、近くの居酒屋へ… 霊や妖怪や混沌とした話を素面で聞く気持ちにはならなかったから… 「んで、俺が取り憑かれているってことは、お前には霊が見えるってことか?」 東洞は酒には付き合わなかったが、俺は日本酒を片手に聞いてみる… 「はい…、でもみんな信じてくれないんで普段は言いませんけど…国近さんのはちょっとヤバそうだったから…」 「ヤバイってどう?」 「命に関わるかも…」 「……」 なんか新手の宗教みたいだな… でもここは… 「俺についてる霊が何者かわかるのか?」 話を合わせてみる。

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