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「念として語りかけて来ている想いは…裏切られた憎しみの気持ちと、さみしい気持ち…、なんだろう…哀しい…」 やはり左肩上辺りを見つめて話す。 「……」 「……国近さん、学生の頃に友達亡くしてませんか?」 ふと瞳を重ね、問うてくる。 「……」 まっすぐ見据えられると… 心を見透かされているような気分になって… 応えに詰まっていると… 「これは、自殺…高い場所から…飛び降り…」 瞳を閉じて…淡々と語り始める。 「………!!」 東洞のその言葉で… 全身に電流が走る… そうだ… いる、いるんだ。 中学の頃、1番仲が良かった親友が、マンション12階の屋上から飛び降り自殺した…。 即死だった。 名前は、ゆたか…。 ずっと忘れることができないその名前…。 「国近さん?」 「…そいつが、俺に取り憑いてるって?」 動揺を押し隠しながら反射的に聞いていた。 「はい、14、5才くらいの男の子が見えます、右頬にひし形の痣がある」 東洞は手で頬を指しながら…迷いなく伝えてくる。 「っ……」 つい先刻までは、東洞の話をまともには聞いていなかった… でも、今は違う…

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