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男は、反抗する東洞を見て、カッとなり… 俺が作った料理の皿を掴み、捨てようと流しに持って行こうとする。 「嫌、やめて!お願い…」 その男に縋るように止める東洞。 「おい、やめろよ」 俺もさっと、皿を奪い返しながら止める。 「あんたは今すぐ帰れ!部外者が!」 「な、」 いきなり食ってかかる男… 「上司かなんか知らないが、こいつに近付くな!」 声を荒げ、俺に怒鳴る。 「はぁ?」 訳が分からず返す言葉を返せずにいると… 「優志さん、やめてください!」 俺を庇う東洞だが… 男は怒りが収まらない様子で… 「だいたい、尊は仕事なんかしなくていいんだ!あんた上司だろ、ちょうどいい、尊は今日限りで仕事は辞める、そう会社に伝えとけ!」 「優志さんッ!…国近さんごめんなさい…違うんです!」 「…お前は何なんだ、突然出て来て…東洞は、仕事を頑張ろうとしているんだ…勝手に辞めるだなんだと…」 「うるさい、お前らには俺たちのことは理解出来ない、さっさと帰れ!二度と来るな!」 男は東洞を守るように片腕に抱き寄せ、敵視した眼つきで睨みながら叫ぶ… 「…分かった、けど料理は捨てるのはもったいないから俺が持って帰るよ」 何が何だかの状態だったが… とりあえず、帰った方が良さそうな雰囲気に… せっかく作った料理を捨てられるのは気分が良くないので、料理にラップをかけて持って帰ることにする。 「…国近さん待って、」 引き留める言葉を出す東洞だが… 「尊…」 やはり男がそれを制する。 睨まれ、東洞は言葉を続けられなくなる。 「…じゃな東洞、邪魔したな…」 「…国近さん」 東洞を見ると、やや哀しい瞳をむけていた… 「……」 何か声をかけたかったが、男が早く帰れとばかりに睨みをきかせていたため、息をつき、そのまま二人を残して帰宅した。     

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