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第241話
「お前が普通のオヤジならそう言うさ、けど、お前には尊を浄化出来るほどのオーラがあるんだ、尊にプラスになるなら見逃すさ」
「そうか…」
それなら俺たちが付き合うことも見逃してはくれないだろうか…
伝えるか悩んでいると…
「俺の教え方にも問題があったしな、多分、キスもねだられるだろ?」
優志と尊はハグしたりキスしたりが日常動作なんだろう。普通は驚くが、二人の関係性がもはや普通を超えているから…
「え、あー、まぁそうだな」
まさかそう切り返されるとは思わず口ごもってしまう。
「尊はオーラを取り入れやすい口吸いを経験で覚えてしまっている、だからオーラが吸いたいためにキスを求める、通常の、恋愛感情のそれとは意味合いが違うんだ」
「あぁ」
尊は恋愛感情だというが、やはりオーラで麻痺した状態が正しいんだろう。
「お前、尊とキスしたのか?」
「え?いや、それは流石に…」
しているけれど、みなまでは言えないのでとりあえず誤魔化す。
「だな、キスは断れ、誰にでもするようになったら困るから」
「あぁ、わかった」
ハグは良くて、
キスは駄目なのか。
これは付き合うことなど言語道断タイプだな、やはり優志に言うのはもう少し時期を待った方がいいか。
「今日はありがとう、また困った時は頼るからよろしく頼む」
「ふん、頼り過ぎられても困るがな」
そう笑いあってその日は別れた。
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