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本文15

篠宮「大丈夫だから、ゆっくり呼吸して」  心配そうに見つめる天。  袋を口にあて深呼吸を繰り返すうちに、だんだん発作がおさまってくる音愛。(冷や汗をかき涙目) 音愛「けほっ」  咳き込み袋を口から外す。  背中に手をあてたまま篠宮は音愛の顔を覗きこみ 篠宮「ちょっと落ち着いてきた?」 音愛「はい……すみません」 篠宮「水飲んで少し横になったほうがいい」  ペットボトルのミネラルウォーターを音に手渡す篠宮。  水を飲み音愛がソファに横になるのを見届けてから 篠宮「天、ちょっと来い」  天の腕を掴み引きずるようにして仕事部屋へと天を連行する。

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