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本文19

天 「そう。だって俺に慣れなきゃ進めないじゃん」 音愛(進むとは?)  立ち上がりゆっくりと音愛に近付いていく天。  音愛は身体を縮こまらせる。  音愛の前にしゃがみこみ 天 「俺のこと好きなんだよね?」  あわあわしながらこくこく何度も頷く音愛。 天 「じゃあ、治さなきゃ」  ココと音愛の胸を人差し指でさしてから、ぽすっと音愛の頭に手を乗せる。  天の優しさにじわっと涙を滲ませる音愛。 音愛「……天さん……好き」  天の服の裾をきゅっと掴む。 天 「ははっ。かーわい」  にこにこ笑いながら音愛の頭をぽんぽん。

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