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本文23

 天が追い付くギリギリでエレベーターに乗り込む音愛。 天 「音愛ちゃん……っ」  閉まる扉。エレベーターの中で咳き込みながら手で胸を押さえる音愛。 音愛(苦しい……どうしよう……)  ぐるぐると目がまわりしゃがみこむ音愛。  1階につきエレベーターの扉が開くと、階段でまわりこんだ天が立っている。  胸を押さえしゃがみこんでいる音愛を見て駆け寄り肩をゆする天。 天 「音愛ちゃん! 大丈夫?」 音愛「……天、さ……ん」 天 「大丈夫だから戻ろう?」 音愛「でも……シノさんが」  「シノ?」と言いながら「閉」ボタンを連打するが 天 「やーめた」  と「開」ボタンを押す天。 音愛「え?」 天 「部屋戻んのやめた。俺んち行こう」

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