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本文26
M音愛
『ずっと忘れたことのない言葉。僕に勇気と希望をくれた言葉。それが天さんだったなんて――。』
『ありがとう! すげぇすっげぇいい声! がんばれNoa!! ファン第一号より』
ぽろぽろ泣き出す音愛。
天 「だから俺、嬉しくて。音愛ちゃんに会えて俺のこと好きでいてくれて……俺、ずっと音愛ちゃんの声に恋してたんだ」
音愛「うぅ……」
天 「それなのにさー。俺が近付くとドキドキして倒れるとかデートにも誘えないじゃん(ふてくされた顔)」
音愛「う、うぇ? で、デート?」
天 「うん。好きな子のことはデートに誘わなきゃでしょ。まぁ、今これおうちデートだけど」
目をぱちぱちさせて天を見る音愛。
穏やかな笑みを浮かべ、そっと音愛の涙を拭う天。
見つめあうふたり。
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