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M音愛 『ずっと忘れたことのない言葉。僕に勇気と希望をくれた言葉。それが天さんだったなんて――。』 『ありがとう! すげぇすっげぇいい声! がんばれNoa!! ファン第一号より』  ぽろぽろ泣き出す音愛。 天 「だから俺、嬉しくて。音愛ちゃんに会えて俺のこと好きでいてくれて……俺、ずっと音愛ちゃんの声に恋してたんだ」 音愛「うぅ……」 天 「それなのにさー。俺が近付くとドキドキして倒れるとかデートにも誘えないじゃん(ふてくされた顔)」 音愛「う、うぇ? で、デート?」 天 「うん。好きな子のことはデートに誘わなきゃでしょ。まぁ、今これおうちデートだけど」  目をぱちぱちさせて天を見る音愛。  穏やかな笑みを浮かべ、そっと音愛の涙を拭う天。  見つめあうふたり。

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