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本文25
天 「俺が二十歳の時だから音愛ちゃんは高一の時だよね?」
音愛「あ……」
○回想
引きこもりとなり学校に行けず自室にひとりでいる音愛。
カーテンの閉まった薄暗い部屋で、スマホを片手に歌い、それを恐る恐る動画投稿サイトに投稿する。
天 「覚えてない? コメント一件だけついてたでしょ?」
○回想
動画投稿後、暫くして再生回数を確認する音愛。
数回しか再生されておらずガッカリするがコメントが一件ついているのを見て笑顔になり、コメントを読んで泣き出す。
音愛「……え、あれって」
天 「(にっこり笑って)そう。俺だよ」
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