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カンゾウ、縁側にとまる。
カンゾウ「相変わらずあの人間の面倒を
みてやってるのカー!」
雪弌「(ひと睨み)煩いのが来た」
カンゾウ、構わず続ける。
カンゾウ「あんな大昔の契約なんてとっくに
無効ですカラー!」
雪弌「黙れ! おしゃべりカラスめ!」
雪弌、背中を丸めフーッ!と威嚇する。
カンゾウ「オレは保食命(ウケモチノカミ)様
にお前を見守るように言われてるカラー!」
雪弌「ウケ様には感謝している。私は人間を騙
すのが楽しいだけで、他意は無い」
翼をバサッと拡げ、
カンゾウ「本当カー⁉」
――シャキーン!
爪を立ててみせる雪弌。
雪弌「そういえば腹が減ったな」
カンゾウ、ビクつき、
カンゾウ「オレは食っても美味くないカラー!
血の契約のためとはいえ人間に心を奪われる
のもダメですカラー!」
と慌てて飛び立つ。
雪弌、空を睨む。
雪弌「フン、放っておけばよいものを」
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