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第38話【R18】

「…一心…」 黒い艶やかな髪をまぜる…。 上目で俺を見た瞳に焔がちらついていた。 壁際に追い詰めてキスをしている最中に俺は着ていたセーラーをさっさと脱ぎ捨てて一心をベッドに誘導した。 「えっ…も…もう脱いじゃった…の?」 俺の下で背中に手を回し、キスの合間、息も絶え絶えに一心が言う。 「ん、ソッコー」 「ズルイ、俺だけ…セーラーのまま…」 ふて腐れた顔をしてそんな事を言ってくるのも可愛い…。 俺としては一心さえ着ていてくれればいいのだ。 「んんっ…」 上着の裾から手を忍ばせ…滑らかな肌を撫でた。 視線を動かせばプリーツの入ったスカートが捲れていて、露になった白い脚に理性が遠退く。 「…一心、俺を見て…」 顔を背けようとする一心にそう言うと、視線だけ寄越したその色っぽさにとどめを刺され俺は逆上せた。 スカートをたくしあげかけてた手を止めて 「一心、俺をもっと煽って」 そんな事を口走っていた。 一心は俺から目を反らし、穿いているスカートの裾を握って少し恥ずかしいのか体の向きを横向きに変えた。 表情がよく見えない。 そろそろと裾が捲れて…細身で形のいい尻が灯りの下に晒され…俺の喉は大きく上下した。 ·····下着…穿いてない… こっちを向いて、誠司…と唇が俺の名を呼ぶ。 一心の体が仰向けに転がって、赤いスカーフをスルッと抜いた。 その目に揺らめく焔は、少しずつ大きくなっている。 右手が上着の前面に付いているファスナーをじりじり下げた。 もどかしい…。 ゆっくりとした動きに焦れる。 前面が解放されると、一心は両手をそっと自分の胸元にあてた。

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