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〇体育教師しか入らない教室(朝)
波多野「それで、俺になにか用事?」
夏野「………ん?ああ、少し訊きたいことがあったからな」
波多野「なーに?」
夏野「…お前、また何か一人で悩みを抱え込んでいるんじゃないか?」
夏野のその言葉に、ドキッとする波多野。
なぜならそれは、図星だからだ。
嘘を吐いて隠そうとも一瞬だけ考えるものの、無駄に終わることが目に見えてしまい、波多野はは目を細めて苦笑をした。
波多野「……もう、何で分かったの?」
夏野「俺に波多野のことで、分からないことはないんだよ。観念して、悩みや愚痴は俺に全部吐き出してしまえ」
ニカッと笑って見せたる夏野。そんな夏野を波多野はやっぱり凄い人だと思い知る。
波多野(心の声)「…それとももしかして、俺が表情に出やすいタイプなのかな?だがどちらにせよ、心配性の先生を、このまま不安にさせておくわけにはいかないよな」
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