19 / 26

17

〇放課後の教室(夕方) 教壇のところで隣同士で座ったまま 波多野「……そっか」 悲しそうな表情を浮かべる波多野。しかしそれはほんの一瞬だけで、すぐに口角を上げて、弱弱しい笑みを浮かべる波多野。 波多野「まあ、俺だけを好きでいてくれるなんて有り得ないよな。……俺は格好良いわけでもなければ、頭脳だって運動神経だって並程度だしね…」 夏野が“作り上げた嘘”を信じ込み、必死に平然を装うとしている波多野。そんないじらしくも、弱りきった様子さえも、波多野に溺れている夏野には性的興奮しか感じられない。 しかし建前は心配そうな表情を浮かべる夏野。 波多野「ごめんね、先生。言いにくかったでしょ?俺のために、わざわざ話してくれて、ありがとう」 夏野「……波多野」 波多野「…あはは、また助けられちゃったなぁ」 傷付いていることを悟られないように、必死に笑みを作っている波多野の身体を、夏野は強く抱き締める。

ともだちにシェアしよう!