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迎えに来た Side蒼大
ドアを開けてスタッフルームへ入ると聖輝は楽しそうに目つきが鋭い男と話をしていた。
こいつか?
目元は確かにあいつに似ているかもしれない。
「聖輝、迎えにきた。帰れそうか?」
そいつは俺を見るなり鋭い目を見開いてキラキラと見つめ顔が赤くなった。
「すてきぃ〜。素敵!ねぇねぇ、イヴイヴのお知り合いなのぉ〜!!!」
聖輝を押しのけて真っ直ぐに俺に近づいて来て鼻が当たるかと思う位に顔を近づけられた。
そして俺の身体に擦り寄るようにしながらペタペタと身体中を弄られる様に触られている。
聖輝と同じ職場のスタッフに冷たい態度で接すると聖輝が働きづらくなるし俺はそのまま触らせていた。
相手は男だ少し話し方がおかしいだけだで何かあるわけじゃない。
それよりもしかしたらアイツの兄貴なのと思うと触られているだけでイラついた。
「知り合いです!」
「はっ?知り合いってなんだよ聖輝。」
知り合いって、聖輝がやきもちを妬いてるのは言葉で分かるが知り合いってちょっとズキっと胸に来た。
「知り合いだから知り合いだろ?他に何?」
そう言って聖輝はプイッと横を向いた。
これは完全に怒ってるから機嫌を直してもらわないとずっと話してもらえそうにない。
「すみません。離して貰えますか?」
「あらっ、私ったら自己紹介も無しに失礼しました。ついイケメン見て興奮してしまいました。」
私?
まっ、それより聖輝だ。
「機嫌直せよ聖輝。」
「そっ!蒼大!!」
聖輝を腕の中に抱きしめながら耳元で囁いた。
俺はお前だけしか見てないって聖輝。
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