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待つのは苦手じゃない

何事もなく仕事も終わり蒼大が駐車場まで迎えに来てくれていた。 「蒼大、待たせてごめん。」 「いや、待つのは苦じゃないさ・・・大丈夫だったか?」 蒼大は助手席に座ると優しく頬に触れながら心配そうに僕を見つめて来た。 きっと真さんの事を聞いているんだ。 「うん。平気だったよ。真さんもね普通に話をしてくれてた。」 「そっか、聖輝が笑って話せてるのは大丈夫だって事だよな?でも何かあったら言えよ。」 「分かったよ。修や圭がいるから大丈夫だよ。圭なんてすごく気を使ってくれてるんだ。」 「当たり前だろ。アイツが張本人なんだ。」 「圭は反省してるからあまり責めないで蒼大。」 蒼大は僕に抱きついて僕をきつくきつく抱き締めた。 その腕は少しだけ震えていた気がするんだ。 蒼大も僕と同じ様に傷ついてるんだ。 あの日・・・何も言わずに蒼大の前から消えたから蒼大も僕を失う恐怖を感じたんだ。 もう黙って居なくならないから安心してよ蒼大。 僕は蒼大の背中に腕を回してギュッと抱きついた。

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