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勝手に申し訳ない
直さんもお昼はまだと言っていたから僕は人数分の昼食を手際よく用意して賑やかに食卓を囲んだ。
昼食が終わる頃に慌て出した大輝どうやら宿題があるのを忘れていたらしくておやつの時間迄には終わらせるからと淳平君と拓人さんに帰らないでと泣きついた。
多分、嘘泣きなんだと思う。
けれどお2人は優しいから大輝が終るまでいると約束していた。
「すみません。大輝が我儘を言ってしまって淳平君と拓人さん。」
「大丈夫だよ。なっ、拓人。」
「大ちゃんと遊ぶのは楽しいから気にしないで欲しい。」
「直さんにまで大輝ったら本当にすみません。」
そう、直さんにも抱きついてお願いをしていたんだ。
「大丈夫だよ。僕も子供は好きだし今日は少しだけ聖輝君と話がしたかったんだ。」
「話をですか?」
「高橋兄弟の事。」
どうして直さんが高橋兄弟を知っているの?
「すまない。俺があまりにも仕事に集中しなくてミスが最近多いから社長が俺と聖輝の事を心配して下さって直さんに俺達の様子を見て来る様に頼んだんだ。」
「社長さんが?」
「心輝が勝手に色々調べちゃったんだよ。蒼大君にも謝ったんだけど聖輝君にも謝らないと心輝が申し訳ない。」
調べた?
何処まで?
高橋兄弟の事を直さんが知ってるから社長さんと直さんは僕の全てを知っているんだよね。
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