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余裕がない

何も考えれない。 ただ喘いで気付いたら自分から腰を動かし蒼大の動きに合わせて感じる場所を突いてもらえるようにしている。 「聖輝、もうイッていい?」 「うん・・・イッ・・・て・・・あぁぁッ!」 蒼大は僕の腰を掴むと1番奥深くを突き上げた。 何度も突かれて僕はおかしくなるくらいに首を左右に振りながら喘いだ。 大輝に聞こえてしまうくらいの声を出してしまっていたがそれを気にする余裕も無いくらいに感じていた。 「聖輝!」 「あぁぁッ!蒼大。」 お互いの名前を呼びながら絶頂を迎えると蒼大はそのまま僕の上へと倒れ込んできて僕は力無い腕で蒼大の背中に腕を回した。 それからの記憶は僕には無かった。 気付いたら服も着ていて横には蒼大が心地良い寝息を立てながら眠っていた。 「イッたぁ〜。」 蒼大に触れようと手を伸ばそうとした時に全身に痛みが走った。 やり過ぎた? 「聖輝?どうした?」 「起こしちゃった?身体が痛くてごめん。」 「謝らなくていい。無理させた。」 蒼大は僕の体を気遣うようにして腕の中に抱き寄せて優しく唇にキスをしてくれた。 「寝れるか?」 「うん。もう少しだけ寝る。」 蒼大の目は半分開いていなくて眠いのに僕の事を気遣ってくれる優しさが嬉しかった。 ありがとう蒼大。

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