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ウェディングケーキ

「聖輝、疲れた?」 「大丈夫だよ。蒼大こそずっと僕を膝に座らせて大丈夫?」 「聖輝は軽いから大丈夫。」 流石にずっと蒼大の膝の上に座ってるのが申し訳なくて撮影会が終わると自分の席に戻った。 「それでは、ここで直さんからお二人に贈り物があるそうです。直さんお願いします。」 直さんにたくさん貰ってるのにまだ贈り物があるの? ドアが開き台に乗ってウェディングケーキが運ばれて来たのだ。 「僕からお二人に心を込めて作りました。」 直さんは僕と蒼大の腕を掴むとウェディングケーキの前に立たせた。 台に乗ってるから高さが分からないけれど僕の身長くらいの高さはあった。 圭からナイフが蒼大に渡されて僕と蒼大は修の合図でケーキを切った。 「では、聖輝君から蒼大君にケーキを食べさせてあげて下さい。それと口に入れる手前で少し待って下さいね。」 もしかして食べさせる所を撮影するの? 皆んなが期待の眼差しで僕達を見ているから恥ずかしいけれど僕は言われた通りにすると再び撮影会になってしまった。 蒼大に食べさせると今度は僕が蒼大に食べさせて貰った。 きっと凄く美味しいハズなのに撮影会で緊張してケーキの味が全く分からなかったよ。

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