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可愛がりたい
耐えきれなくなって僕は目からポロポロと大粒の涙を流した。
蒼大は僕が泣いているのに気づくと優しく抱きしめて頬に伝う涙を指で拭ってくれた。
「聖輝、ごめん。」
「ふっ・・ううっ・・・・・ばかっ・・・。」
僕は蒼大の胸に顔を埋めて背中に腕を回してギュッとしがみついた。
蒼大は僕の涙が止まるまで優しく背中を撫でてくれていた。
「泣き止んだか聖輝?」
「うん。」
「部屋に入ろうか聖輝を可愛がりたい。」
耳を甘噛みしながら囁かれて僕は身体をビクリとさせた。
かっ、可愛がりたいって!
頭の中がその言葉で埋め尽くされていく様な感覚になり顔は熱を持ち心臓は今までにないくらいバクバクと動いていた。
「可愛いな聖輝。」
蒼大は唇に触れるだけのキスをすると僕の身体を抱きかかえる様に立ちドアを開け閉めるとドアに僕は身体ごと押し付けられて抵抗出来なくなっていた。
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