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シャツ
蒼大はシャツをめくり上げると僕の口元に持ってきた。
「シャツの端を咥えてて聖輝。絶対に落とすなよ。」
「やだっ・・・。」
「嫌ならこの状態で止めるけど?」
熱を持ち早く弾けたいとカチカチになっている僕自身に何もしないで止めてしまうの?
グッと下唇を噛んでどうしようか考えていると蒼大は僕から離れてベッドに座った。
「蒼大・・・寝るの?」
「うん。嫌なんだろ聖輝。」
「ちがっ・・・。恥ずかしくて・・・・。」
僕が下を向いて泣くのを我慢していると急に僕の身体が宙に浮いたのだ。
「シャツは諦めるけど今日は俺の上に乗って欲しいなぁ〜。」
「上に?」
「騎乗位ってやつだよ。」
騎乗位?
僕はこの時、シャツの端を咥えていたらよかったと後悔していた。
シャツの端を咥えるよりも恥ずかしい事をさせられちゃうんだよね。
泣きそう・・・てか、涙が出てきたよ。
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