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僕ですか?

蒼大がゆっくりと顔を上げて僕を見つめてくる。 蒼大って顔が整っていて綺麗なんだよ。 女の子だったらこんな間近で見つめられたらドキドキしてしまうよな多分。 「お前が・・・好きだ。」 「へっ?」 ドキドキしてる時に蒼大は何を言ったの? 思ってもいない言葉に間の抜けた言葉を発してしまったけどそれを気にさせないくらいの事を蒼大は言ったよね? 「えっ、あっと・・・え〜っ!!!!!!」 そうなるよね。 顔を見れば言い合いしてたもんね。 そんな潤んだ目で見つめられても現状の把握がまだ出来ていないのですよ。 「迷惑・・・だよな・・・・・ごめん。」 うわっ・・・。 涙が溢れ出してとか泣いてるじゃんよ蒼大。 僕はどうしたら良いんだよ。 でも蒼大には泣いて欲しく無いよな・・・・・・。 「蒼大・・・・・僕を好きなの?」 「えっと・・・うん。」 なんか顔が真っ赤で涙目ってやっぱり変な気持ちになる。 「あっと・・・・・いつから?」 いつからだよ。 顔合わせたら言い合いしてたんだぞ僕達。 「罰ゲームの時には好きだった。」 「罰ゲームって・・・・・じゃあ蒼大は嘘でも付き合うのは嫌じゃなかったんだ。」 「むしろ、嬉しくて寝れなかった。」 耳まで真っ赤にして照れ笑いをする蒼大。 いつもこんな顔なんてしないから僕もつられて顔が熱くなり始めていた。 どうして僕なんですか? これを聞いたからとかじゃ無いけど僕の中で蒼大に対する気持ちが変わり始めているかもしれない。 認めたく無い気持ちが勝っているから素直になれないけどね。

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