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昼休み
罰ゲーム以来僕と蒼大は教室で他4人と離れて昼ご飯を食べている。
他4人はそんな僕等を見てニヤニヤしながらヒソヒソ話していた。
何言ってるか半分以上分からないけどたまに名前だけが聞こえて来る。
「また、あいつら罰ゲームしたんだってさ。」
「悠から聞いた。誰に告白すんだろな?圭って好きな奴居たんだな。知ってたか聖輝?」
「えっ?知らないよ。でも圭が僕と代わりたかったとか意味不明な事を言ってた。」
「俺らじゃなくて、聖輝と?」
僕はご飯を頬張りながら頷いた。
蒼大を見ると僕を見て固まっている。
「蒼大?」
「あっ、いや・・・・・気にするな。」
「うん。」
蒼大の様子がなんだかおかしいんだけど?
「聖輝は・・・・・俺が他の奴に告白されたらどうする?」
「ゲホッ・・ゲホッ・ゲホッ。」
急に蒼大が真剣な表情をして言うもんだから食べていた物が気管に入ってむせてしまった。
「聖輝。大丈夫か?お茶飲めよ。」
蒼大は慌て席を立ち僕の背中を軽く叩いてくれた。
どうして物が詰まると背中を叩くんだろうね?
ともかく僕は咳が治まるのを待ってからお茶を飲んだ。
その間、蒼大は心配そうに俺を見つめて優しく背中を撫でてくれていた。
そんな僕達を見て睨みつけていた奴が居るなんてこの時は思いもしなかった。
「ゲホッ、ありがとう。もう平気だから蒼大。」
「ごめん。変な事言ったよな。」
蒼大は僕が落ち着いたのを確認して席に座った。
「気にすんなよ。告白は相手がしてくるんだし蒼大が本気の相手なら僕は何も言えないよ。」
そう言うと蒼大の顔から笑顔が消えた。
僕は悪い事言ったの?
それから蒼大は何も話さなくなり休憩時間が終わってしまった。
蒼大・・・・・。
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