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互いの温もり 2
蒼大の唇が僕の首筋に当たる。
僕の身体を蒼大の手が優しく触れながら徐々に脇腹から上へと身体のラインに沿って上がってくる。
蒼大に触れられ敏感になり僕の身体は熱を帯びて行った。
「あっ・・・ううっ・・・・・ううん。」
僕が甘い声を漏らすたびに蒼大は僕の耳元で僕の名前を囁いた。
何度も何度も僕がそこに居るのを確認しているかの様に甘く切ない声で僕の名前を呼ぶ蒼大。
「そ・・・蒼大・・・・・手・・・握って・・・・。」
「聖輝。好きだ・・・聖輝。」
蒼大は僕が伸ばした右手を掴むと指を絡めてギュッと握りしめてくれた。
蒼大の大きくて暖かな手に僕は安心をする。
「聖輝、怖くないか?」
僕が襲われた時の事で怖くなったのかと思ったのかな?
僕は蒼大を見つめて蒼大の唇に軽くチュッと音を立ててキスをして笑顔を見せる。
「怖くないよ。蒼大に触れられて僕は幸せなんだ。嫌な記憶を蒼大との幸せな記憶に塗り替えて欲しい。」
僕を物としか扱っていなかったアイツらの悍ましい記憶を蒼大との幸せな記憶にしたい。
蒼大だけが僕に触れて良いんだ。
僕は蒼大だけだから・・・・・・。
蒼大はもう一度僕の手をギュッと握り締めると深い深いキスを僕にしてくれた。
蒼大の左手は僕の右手をシッカリと握りしめてくれたままで右手は僕の首筋から胸へと撫でながら降りて行った。
「そっ・・・ふっ・・・・・・。」
蒼大の指が僕の胸の突起物を探し出すと優しく円を描く様に布越しに触れられる。
優しく撫でられるたびに僕の突起物は硬く尖ってくる。
僕の身体は蒼大に撫でられる度にビクッビクッと反応して僕からは甘い声が漏れだしていた。
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