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互いの温もり 1
蒼大の唇が僕の唇に触れ温もりを感じ僕は蕩けてしまった。
何も考えれなくてただ蒼大が与えてくれる温もりを唇で感じていた。
蒼大・・・大好き。
「ふうんっ・・・・・そ・・・・・・ううっ・・・・・。」
舌と舌が絡み合う音が暗闇の中に響き渡る。
音を聞いているだけで僕の身体の体温が上がり顔が火照り出す。
「聖輝・・・・はっ・・・ウウッ・・・・・。」
蒼大の声も熱を帯びてきていた。
僕達は互いを求めあい激しく舌を絡めて息をするのも忘れるくらいに夢中になっていた。
蒼大が僕の唇からゆっくりと離れていくとなんだか寂しい気持ちになって僕は蒼大の胸に顔を埋めた。
「怖かったらハッキリ断ってくれ聖輝。俺は聖輝を抱きたい。聖輝の全てが欲しい。」
蒼大がそう言って僕をギュッと抱きしめると震えているのが身体から僕に伝わって来る。
僕は震える蒼大の背中に腕を回すと抱きしめ返した。
「蒼大なら怖くないよ。」
「聖輝、ありがとう。でもやめて欲しいと言われても止める自信がない。」
「大丈夫だよ。蒼大。」
「聖輝。」
蒼大は僕の名前を呼ぶと頬にキスをして僕の首に顔を埋めた。
蒼大の熱い息が僕の首筋にかかると僕の身体はビクンと反応する。
恥ずかしい。
けど僕もずっと蒼大の全てが欲しかったんだ。
大好きな人と1つになりたいってずっと思っていた。
僕は蒼大なら怖くないよ。
だから僕にも蒼大の温もりを感じさせて欲しい。
大好きな蒼大の温もりが欲しい。
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