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待ってようね。

診察室から出て待合室で待つ様に言われて僕と大輝は長椅子に座り待っていた。 「そうちゃん!」 大輝が遠くの蒼大を見つけると嬉しそうにして蒼大の方に向かおうと椅子から立ち上がった。 僕は慌てて大輝を止めた。 「蒼大はこっちに来るから大輝は僕とここで待ってようね。」 「そうちゃんとこにいきたい。」 「走らないって約束できる?」 「うん。はしらない。」 「じゃあ、蒼大をここに呼んできてくれる?」 「うん!」 大輝は言い付けを守り走らない様に歩いて蒼大達の方へ向かって行った。 蒼大に抱き上げられて僕の方を大輝は指を指している。 僕は蒼大達に軽く手を振り立ち上がった。 「お待たせしました。あれ?大輝君は?」 「あっ、僕の友達とあそこに居ます。」 「凄いイケメンだ。聖輝君も可愛い系だけど彼達は爽やかな感じだね。」 白石先生は蒼大達を見て感心していた。 そんな白石先生は大人の男って感じでカッコイイんだけどね。 爽やかな感じとかのが僕は嬉しいんだけど・・・・・僕は可愛い系なんだ。 「そうちゃん、しらいしせんせいだよ。」 「しらいしせんせい?」 「うん。やさしいのだからぼくだいすきなんだ。」 「大好きな人がたくさん出来たな大輝。」 大輝は蒼大にギュッと抱きついて嬉しそうに話をしている。 近くまで蒼大達が来ているから話が全部聞こえていて白石先生も嬉しそうに笑っていた。

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