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恐怖の日々 1

身体が怠い。 今は朝なのか昼なのか分からない。 窓には遮光カーテンがされている為に外が晴れているのか雨なのかも全く分からない。 この部屋に連れて来られてから何日が経ったのかな? 蒼大や大輝が心配しているよ。 家に帰りたい。 初めのうちは抵抗していた桧山との性行為だが逃げれないと悟った時に僕は抵抗する気力を使い果たし失くしてしまった。 僕が抵抗しないと分かると拘束は全て解かれたが部屋のドアには鍵が掛けられていた。 窓は開けれない様に溶接がしてある。 薄暗い部屋で何をするわけでもなく僕はベッドに横たわっていた。 事故で立つと痛かった足も動かす事が殆ど無いので痛みが出るかとかまるで分からない。 「亜樹、これを飲んですぐに良くなるよ。」 差し出された錠剤は多分いつも使っている媚薬だ。 食欲が無いので飲むと吐き気をもよおしてくるからあまり飲みたく無いんだけど飲まないと殴られる。 「こんなにご飯を残してる。どうして食べないんだ亜樹!」 しまった。 食欲が無くても無理やり食べてトイレと言って全て吐いていのだが今日は身体が怠くて動く気力が無く食事を口にしていなかった。 「グゥッ!」 「俺が作ったやつだ食えよ亜樹!!!!!」 髪を掴まれてテーブルまで引きずられるとトレーの上に乗ったカレーライスに顔を突っ込まれる。 冷めていて熱くは無いが顔をカレーライスの中に入れられてグリグリとされたら息が出来ない。 苦しい。 助けて・・・・・・蒼大・・・助け・・・て・・・。

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