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行方不明 side蒼大

「そこの君、ココで何をしてるんだね。」 「えっ?あっ・・・。」 背後から声をかけられ振り向くと年配の警察官と若い警察官が2人並んでいた。 「その車は君のかね。名前は?」 「俺のです。名前は宮垣蒼大です。」 年配の警察官が俺に質問をして名前を答えると若い方の警察官が俺の顔を見て何かを思い出したと言わんばかりの表情をした。 「もしかして西原悠の知り合いじゃ無いか?」 「おい、西原。勝手に質問するんじゃない。」 「すみません。けど弟の友人だと思うんです。俺は西原達哉(にしはらたつや)3歳上の兄なんだけど聞いた事ないか?」 悠の兄貴。 確かそう名前が達哉さんでたまに家に行った時に見かけた事があるけどあの時は金髪だったしけど黒髪にしたらこんな感じで顔は間違いなく達哉さんだ。 悠は可愛い系だが兄貴の達哉さんは綺麗系だった。 「お久しぶりです。悠は元気ですか?」 「やっぱり蒼大だよな!悠は元気だ。」 「西原、昔話に花を咲かせる前にお前から宮垣さんにお話をしろ。」 「はい。谷山さん。」 谷山さんに話しかけられて達哉さんは表情が引き締り周りの空気も一変し緊張が走ったのだ。 「先ほどスーパー側から通報があり怪しい行動をしている男性がいるとの事で気絶した男性を車から車に移動させて走り去ったとの事でした。その車は手配車両に似ていた為こちらにお伺いしました。」 気絶した男性。 嫌な汗が背中を伝うが警察官が通報を受けてスーパーに来たと言うことは気絶男性は聖輝だと考えれた。 俺はお2人に買い物を終えて車に戻って来た時の状況と聖輝が今何処にいるか分からないと話をした。 スーパー側に話したのは買い物を終えて帰ろうとして居た女性客で最近の物騒な事件があるから気になり車が走り去った後にスーパー側に相談したらしい。 女性客からの話を聞き終えて現場の車迄お2人は確認しに来て俺と出くわしたと達哉さんが教えてくれた。

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