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探すの! side大輝 7

『このマンションだ。じゃがオートロックというものがあるみたいで大輝は入れないと思う。』 オートロックは僕知ってるよ。 暗証番号ってのを入れないとドアが開かないのゆうちゃんのお家がオートロックっていうやつなんだよ。 「いぶちゃんに会いたいよ。」 『1人だとやっぱり危ないから蒼大を待てよ大輝!」 そうちゃんがいつ来るか分からないのにずっと待っていたらいぶちゃんが怖い思いしちゃうよ。 「大輝!」 僕がマンションの前で立ち尽くして居ると後ろからそうちゃんに似た声が聞こえたから振り返るとやっぱりそうちゃんが居てそのお隣に知らない人が立って居た。 「うわぁ〜んっ!!!!!そうちゃん。」 僕は泣いてそうちゃんに抱きついて行った。 自分に何も力が無くて子供だから1人ではいぶちゃんに会いに行けないのが悔しくて泣いた。 そうちゃんは僕が泣き止むまで背中を優しく撫でてくれていた。

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