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見つかった side蒼大
定時に上がり今日は達哉さんが明日非番なので夜に聖輝を探すのを手伝ってくれると連絡があった。
探すと言っても手掛かりがなくて聖輝の写真などを見せて歩き回るくらいだった。
警察に任せたらと言うかもしれないが俺はじっと待ってはいれなかったんだ。
待ち合わせの時間には早過ぎるから俺は帰宅して大輝の顔を見てから出かけようと思い足早に歩いた。
家に着くと母親が血相を変えて玄関まで走ってきた。
大輝が部屋にいないと慌てていた。
確かに玄関には大輝の靴がなかった。
母親は思い当たる大輝の友達の家に連絡をしたりしたらしいがどこの友達の家も遊びに行っていない。
聖輝を探しに行くつもりだったが先に大輝を見つけ出さないと大輝にもしもの事があったら聖輝が悲しむだから何としてでも見つけ出さないとダメだ。
母親を落ち着かせて大輝が帰ってきたら連絡をくれる様にと言って俺は自分の部屋に荷物を置きに行った。
部屋に入ると俺が仕事で使っている机の上に紙が置かれているのに気がついた。
その紙には大輝の字で住所が書かれていて聖輝がそこにいるかもしれないとも書かれていた。
俺はその紙を握りしめて家を飛び出した。
ここに行けば聖輝がいる!
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