家を飛び出してから冷静になり出すと大輝が何故聖輝の居場所を知っているのかと言う事。 マンションの名前や部屋番号まで警察ですら見つけ出せないのにどうして大輝がわかるんだ？ 『僕の秘密。』 俺達に見えない奴等に聞いたのか？ いくら何でもそれは無いだろうと否定をしたいがメモ紙を見るとやはり不思議な力で探し出したとしか考えられなかった。 もしかして大輝はこの場所に向かったのか？ 歩いてだと大人の足でも１時間は掛かるし大輝が道を知っているとも思えない。 「蒼大君！」 背後から俺の名前を呼ばれて振り向くとそこには私服を着た達哉さんが立っていた。 「達哉さん。どうして此処に？」 「待ち合わせ場所に向かおうとしたら蒼大君の姿が見えたから追いかけて着たんだ。」 「すみません。もしかしたら聖輝の居場所が分かったかもしれないんです。」 聖輝の居場所が分かったけれど大輝の危険も迫っている。 そう思うと早く紙に書かれた住所のマンションに向かいたかった。