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ここ病院だよ 1

看護師さんが夜の体温を測りに来た後で僕の身体は火照り始めていた。 面会時間は夜の8時までで後30分もしたら蒼大は帰ってしまう。 蒼大に触れて欲しいと思うなんて凄く恥ずかしいしそれにここは病院だからやっぱり不謹慎だよね。 「聖輝。」 「へっ?あっ、どうしたの?」 蒼大は僕の手を握り締めると思いつめたような表情をしている。 どうしたんだろう? 「さっき、聖輝を抱き締めたら抑えきれなくなって嫌じゃなかったら触ってもいいか?」 「えっ?」 蒼大も僕と同じなの? 僕も蒼大に触れて欲しいし触れたいけれど頭の片隅に病院という文字が邪魔をして来る。 悩んでいると蒼大は僕から手を離した。 「ごめん。焦りすぎた。俺帰るからゆっくり寝ろよ聖輝。」 帰っちゃうの? 嫌だ僕だって蒼大に蒼大!!!!!! 「帰らないで!僕も触れたいよ。」 僕がそう言うと蒼大は僕を抱き締めて僕の唇を蒼大の唇で塞がれた。 僕の身体は熱が出たかのように急激に体温が上がり火照り始め僕の蕾がうずき出し始めていた。

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