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ここ病院だよ 7

「顔、隠さないで聖輝。」 僕の頭に優しく触れて蒼大が腕でを掴んだ。 他の人に腕を掴まれる行為は桧山を思い出して怖くなるけれど掴まれた腕は蒼大の優しさが伝わるから思い出しても怖くない。 恥ずかしいけど蒼大の顔が見たい。 優しく触れてくる蒼大が僕に向けている表情が見たいから僕はゆっくりと顔から腕を退けて蒼大を見た。 「蒼大・・・。」 蒼大は優しく微笑んでいたが何処か悲しそうにも見える。 「聖輝、ごめん。助けれなくてごめん。」 また僕に謝る。 蒼大も僕が居なくなってどんなに心が傷ついたんだろう? 「大丈夫だから僕はイクのが早すぎてそれで恥ずかしくて顔を隠しちゃったんだよ。一緒に気持ちよくなりたい。蒼大、動いてよ。」 「分かった。一緒に・・・聖輝。」 「・・そっ・・蒼大・・・そこ・・・・。」 蒼大は僕の頬に口付けをすると僕の感じる場所をゆっくりと優しく蒼大自身で突いてくれている。 僕が怖がらないように慎重に丁寧にまるで壊れやすいガラスを扱うようにしてくれていた。 蒼大・・・。 蒼大のゆっくりな動きでも僕の中は蒼大を感じて蕩けてしまっている。

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