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叱らないで

「蒼大、あの・・・。あまり叱らないで大輝はクリスマスツリーが完成したのが嬉しかったんだ。だから・・・。」 「聖輝、それは分かってるがけれど約束を守るのも大切だから大輝は分かってるんだ。どうして俺に言われたかちゃんと理解している。」 それは分かる。 けれど・・・僕が色々あって大輝の側にいてやれなかったから今日は目をつぶって欲しかった。 「そうちゃん、ごめんなさい。僕、約束を守るからいぶちゃんと仲良くしてよ。」 大輝は僕の前に走ってきて僕を庇うように両手を広げて立っていた。 蒼大が大好きな大輝なのに今は僕を庇おうとしている。 溜息をついて蒼大は自分の髪をクシャクシャとすると大輝の目線までしゃがみ込んで笑いかけた。 「大輝、約束は守れよ。それと聖輝と喧嘩をした訳じゃない。お互いに話し合いをしていたんだ。参ったな・・・俺が悪者?」 「約束守るからそうちゃん。そうちゃんもいぶちゃんと仲良くするの約束だよ。」 「分かった約束だ。男同士の約束だからな大輝。」 「うん!」 蒼大に抱きついて顔を擦り寄せる大輝。 僕が居ない間に兄弟みたいだった2人が親子のようになっていた。

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