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欲情 side蒼大 3
情けないほど聖輝に欲情して手加減なんて優しくするほど今の俺に余裕なんてなかった。
頭の片隅で理解はしている俺が居るでも気持ちが心が他の男に触れられた聖輝をどこか許せていないのかもしれない。
聖輝が悪いんじゃない分かるけれど・・・。
彼奴らの前でお前は今みたいに妖艶に誘ったのか?
クソッ!
俺は何て事を考えたんだ。
今、見せている表情も声も俺を見つめる涙目も全て此処にいる俺に向けられているじゃないか!!!
「そう・・・すき・・・・蒼大だけ・・・・。」
「聖輝・・・。」
聖輝は、俺の表情から何かを感じたのか身体を起こしてフワッと優しく俺の首に抱きつき耳元で呟いた。
ごめんな、聖輝。
俺も聖輝だけだよ。
ずっと、これから先も聖輝だけだ。
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